今回から「Ⅱ.時間・人生・経営を重ねる」をテーマに、三回に分けて綴ります。
ある日のスケジュールを手帳で確認していたとき、妻の通院付添いと仕事の打ち合わせが重なっていることに気付きました。
少し考えたあと、私は後者を変更すべく先方へ連絡を入れました。
申し訳ないと思いましたし、勿論経営者としてアポイントを軽く考えているわけでもありません。
それでも私は妻との時間を優先します。
読者の皆さんにも、同じようにすべきだと言いたいわけではありません。
また正解だとも思っていません。
その人が何を優先するかは、これまでの生き方によって当然異なると思います。
私の場合、今の自分があるのは妻のおかげです。
経営がうまくいかず、先が見えなかったとき、周囲から理解してもらえなかったとき、いついかなるときでも妻は最後まで私の味方でした。
勿論妻は経営に参加していませんし、会社の数字を管理してきたわけでもありません。
それでも私は妻から沢山のことを教えられてきました。
少し格好をつければすぐに見抜かれ、考えが甘ければ遠慮なく指摘してくれる一方で、良いことがあれば、自分のことのように喜んでくれます。
人としてのあり方においては、私よりもずっと厳しく、ぶれない人物です。
少し前に流行った半沢直樹ではありませんが、彼女にこれまでしてもらったことに対する感謝は、これから倍返しにしていくつもりです。
付き添いや家事、食事は勿論、必要なときにいつもそばに寄り添い、日常のなかで返していきたいのです。
経営者は、時間の使い方について聞かれることもよくありますが、仕事に対する問いが殆どです。
会社のことだけを考えるのなら、仕事に使う時間を増やすことはできるでしょう。
ただ時間は誰にとっても平等です。
限られた時間のなかでいったい何を優先するのか、その人が何を大切にしているのかが、そこにはっきり表れます。
私の場合、妻との時間が最優先です。
仕事も含めてそれ以外のことを残りの時間でこなしています。
それでいいのです。
妻との時間を減らせば、会社の業績がさらに良くなるかもしれませんが、私はその選択をしません。
会社の成長のために、自分が最も大切にしている人を後回しにしたのでは、何のための人生なのかわからなくなります。
会社は大切です。しかし、人生のすべてではありません。
時間管理というと、空き時間を有効活用する話になりがちです。
ただ私は、余った時間をいちばん大切な人に使うのではなく、その人のための時間を先に取り、その残りを仕事に使うのです。
時間について云えば、これが私の判断軸です。
これまでいちばん私を支えてくれた妻との時間が最優先です。
※生成AIで作成